良い人材が集まる求人の書き方の3ステップ+13のポイント | WOM-MAGA(ワムマガ)

良い人材が集まる求人の書き方の3ステップ+13のポイント

求人の方法

求人は戦いだ

「なかなか求人がうまくいかないんス(´;ω;`)ブワッ」

この悩みは、うちのクライアントさんからもよく相談されます。最初は集客で必死になるんですが、ある程度の集客ができてくると、次は人手不足という悩みに変わります。

特に求人で苦労するのがサロンや美容室ですね。知人の某美容専門学校の方に聞いた話ですが、現在は一人のスタイリストにつき100サロンの応募があるそうです。すげー。

今や良い美容師を採用することは、集客以上に大変な戦いです。

ということで、ここではサロン(美容室)の求人を例に、良い人材が集まる求人の書き方や見せ方を紹介していきます。

これからご紹介する方法を参考にしていただければ「うぉぉぉ、ここで働いていみたいぜぇぇぇ(わぁぁぁ)!」と思ってもらえる確率が格段に上がります。(うちのクライアントさんで成果は実証済み)

もちろんサロン以外でも使える方法なので、他の業種の人も自分のビジネスに置き換えて応用してみてください。

求人原稿を書く3ステップ

当たり前ですが、どんな求人媒体を使うにしろ、1番重要なのは「書いてある内容」です。これは単純に、給与などのありきたりな労働条件の話だけじゃありません。

「書いてある(書くこと)こと全部」です。(←ココ、すごく重要)

つまり、何一つとして無駄なことは書くべきではないし、アピールできることは(スペースが許す限り)すべて書く必要があるということです。

ということで、まずは求人原稿(つまりコピー)を書く手順を1つずつ見ていきましょう。コピーは以下の手順で書きます。

①「誰に」書くかを決める

サロン求人のターゲット

まずは「誰に」コピーを書くかを明確にします。もっと厳密に言えば「理想の読み手」

「就職活動をしている美容師」のような広い対象ではなく、もっと具体的に決めます。最低でも「どんな美容師」を雇いたいか、「どんな美容師」に働いて欲しいか、まで明確に。

読み手(就職活動中の美容師)の反応は、書き手(求人をしている美容室=あなた)が書いた内容で決まります。つまり、

  • 「あなたが求める美容師」には反応してもらえる(興味を持つ・応募する)
  • 「あなたが求めない美容師」は反応しない(興味を持たれない)

これを(どこまで可能なのかは別として)意識的にコントロールする必要があります。

これはターゲットが決まっていなければ不可能です。まずはターゲットを明確にすることを最優先にやりましょう。

②「何を」書くかを決める

サロン募集で美容師に向けて書く内容を決める

次はターゲットに対して、何を書くかを決めます。ターゲット(あなたが求める美容師)であれば

「何を知りたいか?」
「どんなこと内容や条件に反応するか?」

を徹底的に考え、原稿を作っていきます。

求めるターゲットが異なればメッセージも異なります。「◯◯を書くのが正解」というのはありません。

例えば、給与体系を大々的にプッシュした原稿を書けば、給与体系にこだわる人が集まりやすくなります。

同様に、環境をメインに書けば環境にこだわる人が集まり、キャリアアップをメインに書けばキャリアアップにこだわる人が集まりやすくなります。

どんな人が集まるかは、書き手のあなた次第なので、真剣に考えましょう。

③「どうやって」書くかを決める

美容室の求人の方法

最後に文章の装飾(見せ方)や校正をします。

「どう書いたらわかりやすいか?」
「どう書いたら魅力的に見えるか?」

を意識して修正しましょう。

書く内容が決まっていない段階(手順②)では、この作業はやってはダメです。

「何を書くか」という作業と「どう伝えるか」という作業は全くの別物、というよりは「どう伝えるか」というのは「なにを書くか」に対してブレーキをかけてしまう行為なので、同時にやるのはNGです。

「綺麗な文章を書くのが苦手」というのであれば、手順③は文章を書くのが得意な他の人に任せてしまってもOKです。

ただし手順②までは人に任せず、絶対にあなたが考えてください。

求人原稿で意識するべき3つのポイント

次に、手順②つまり「何を書くか」で意識するポイントを解説します。

① 徹底的に開示する

求人の原稿には主に条件面やサロンの紹介などを書くことになりますが、省略をせずに全部さらけ出せすつもりで徹底的に書きましょう。

「これ、どうしようっかな?」と迷ったらとりあえずGOです。不要であればあとから削れば良いので。

1番長く書ける媒体は、自社ホームページ内での求人ページです。なので、まずは1番長い「ホームページバージョン」の原稿を作ります。

求人情報誌など誌面が限られている媒体の場合は、ホームページで書いた原稿の中から、削っても良いところから徐々に削って調整します。

とにかく最初はガッツリ書きます。「求人は戦い」なんですから、モジモジとしたりスカしたり斜に構えている場合じゃありません。

手を抜いた時点で一回戦敗退決定です。

負ける美容室やサロン

自分がどこかの会社で働くとしたら、事前にその会社のことを徹底的に調べますよね。自分の子供を幼稚園や保育園や学校に入れる時にも、きっと徹底的に調べるでしょう。

ペラッペラの情報しかわからないのに「(あえて)ここに行こう!」という人はいません。相手のことがよくわからなければ、魅力的に感じようがないからです。

そして、それ以上に問題になるのが、情報不足による「リスクの回避」です

つまり「よくわかんないから、ここはやめとこー」ってことです。

一生を左右するかもしれない就職で(しかも就職先を選べる立場で)、よく分からない職場に「あえて」飛び込む勇者はほとんどいません。

集客にしろ求人にしろ、この「リスクの回避」対策は超重要。人は「利益の確保」より「リスクの回避」の方を選択しやすい傾向にあるからです。

損失回避性と言いますが、感情の強さとしては「利益の確保」より「リスクの回避」の方が2.25倍強いことが証明されています。(プロスペクト理論)

情報を出さないのはデメリットしかありません。ガッツリと出していきましょう。

②「過去の不満」と「未来の不安」の解決を意識する

未知の世界に入る時は色々と不安があるものですが、就職はその最たるものの一つです。

何しろ、今後の一生を左右するかもしれないことですし、生活の大半の時間を占めることですしね。

これが「未来の不安」

そして転職組であれば、以前の職場を辞めた「なんらかの」理由がある可能性が高いです。

これが「過去の不満」

この「不安」「不満」が解決されていなければ、就職先として選ばれる可能性は減ります。

無理に相手に合わせる必要はありませんが、少なくとも「わからない」という状態では、一生を決める就職の決断の大きな壁になります。

美容室就職への壁

ターゲットがどんな過去の不満と未来の不安を持っているかを考え(リサーチし)、その問題に対して先回りで事前に負の感情への解決策を提示しておきます。

ポイントはあなたが自分で考えるだけではなく、ターゲットに近い人間(スタッフなど)に実際にヒアリングをすること。

募集する人間と応募する人間では立場が全く違うので、想像だけで完全に共感するのはとても難しいです。応募する人間に近い立場の人間に聞いてしまうことが、1番確実で早い方法です。

③ サイコグラフィックを意識する

ほとんどの求人情報に書かれている内容はデモグラフィックしか意識されていません。

デモグラフィックとは年齢や職歴などの統計的なこと。

これだけではサロンの差別化は難しいですし、どの求人も同じような原稿になり読み手の美容師には何も響きません。

デモグラフィック以上に意識するべきは、価値観、ライフスタイルなどの心理学的な特性(サイコグラフィック)です。

わかりにくければ世界観と考えてもOKです。サロンの世界観、ライフスタイルの世界観。これを出すのはめちゃめちゃ強力。

美容室やネイルサロンの世界観

金銭で勝負するサロンは、金銭で他サロンに負けたら終わりです。また、金銭などの条件押しだけで求人をした場合、自主性や意欲に関しては限界がきやすくなります。

金銭的報酬と精神的報酬と言いますが、このあたりに興味がある人はダニエル・ピンクを参考にしてみてください。

ダニエル・ピンクに関しては神田昌典さんや大前研一さんが訳した本もいくつか出ていますが、TEDでビデオも上がっているのでそれを観るだけでも十分です。

求人お勧めコンテンツ10選

「もっと具体的なヒントをオナシャス!」という方に、記載しておくと良いであろう求人コンテンツをいくつかご紹介しておきます。

① 理念・想い

現場で働く人間はやりがいも欲しいし、自分の職場や仕事に誇りを持ちたいものです。

でも価値観の内容は人それぞれ。なので「理念・想い」はしっかりと事前に伝えておかないとあなたの意向に沿わない美容師も応募をしてきます。

採用してから「え、そんな感じの考えだったの!?」となるのは、採用する側もされる側も不幸となるので、最初から伝えておきましょう。

美容室と美容師の誤解

② Q&A

わからないことがあるサロンには応募しづらいです。「〜ですか?」とわざわざ問い合わせをしてくれる人はレアです。

就職したい美容師が知りたいことはたいてい被っている内容も多いので、あからじめまとめて答えておきましょう。

どんなに少なくても5〜10個くらいは出せるはずです。

③ 1日の仕事の流れ

就職をしたら実際にどのような感じで仕事をするのかを、可能な限り明確にわかるようにしておきましょう。

「サロンワークなんてどこも一緒だよ」というのはNGです。実際に就職をする前にリアリティを感じてもらうことが重要なので可能な限り具体的に書きます。

単にサロンワークの説明を書くだけでなく、その説明の中であなたのサロンの特徴や働くメリットを織り交ぜれば、尚良しです。

④ 明確なキャリアアップや給与や評価

待遇やキャリアなど、将来がどういう感じになるかが全くわからないのはハッキリ言って不安です。

また、過去の職場で評価に対する不満を持っている可能性もあります。人事評価基準なども含め、しっかりと明示してあげましょう。

当然ですが、書いた以上は絶対に守ってください。約束を守らなかったりなぁなぁにするのは、信頼して応募してくれた人の人生を愚弄するのと同じです。

美容師の評価

⑤ 店や会社の雰囲気

オシャンティなサロンで働きたい美容師もいれば、素朴な雰囲気のサロンで働きたい美容師もいます。

店の外観も内観もよくわからないサロンには興味がわきづらいですし、透明性がまったくなく怖いです。しっかりと掲載しておきましょう。

写メで適当に数枚撮っただけの手抜き写真は論外です。100枚でも200枚でも撮って会心の写真を使いましょう。

⑥ スタッフ紹介

どんな上司や同僚や先輩がいるのか、まったくイメージがわかないサロンは単純に怖いです。

どんな状況でも頑張るという屈強な美容師を採用できるならならそれに越したことはありませんが、美容師も人間です。

生理的にどうしても気に食わないタイプ気が合わなそうな上司や先輩の下では普通は働きたくありません。

⑦ スタッフからの歓迎メッセージ

採用を決定する経営者との関係も大事ですが、働く人間からすれば、同僚や先輩や後輩との関係の方を重視する人の方が多いです。

江川卓のように監督や球団オーナーが熱烈オファーをくれたので入団をしたとしても、現場の選手がどう感じているかはわかりません(意味わかりますかね)。

経営者が「おいで!」と言うだけよりも、一緒に働く仲間から大歓迎メッセージがある方が安心します。

⑧ ブログ

ブログはサロンの日常がはっきりと見えるので、かなり有効です。

どんなサロンなのかよくわからないよりも、サロンの仲間たちが仲が良さそうだったり、リア充感がありそうだと感じたほうが、魅力的な職場に見えます。

⑨ やること、やらないこと

あなたのサロンで、「絶対にやること」「絶対にやらないこと(やらなくても良いこと)」があれば、しっかりと書いておきます。

特に「絶対にやらないこと(やらなくても良いこと)」はサロンの特徴が明確に打ち出せます。もし無いなら作りましょう。

⑩ 採用までの流れ

どういう流れで採用されていくかは明確にわかったほうが安心します。

わからなくても良い人もいるでしょうが、わかったほうが良い人もいる以上、書けない理由がない限りは書いておいた方が良いでしょう。

しつこいようですが、不透明度が高ければ高いほど離脱者は増えます。

その他の求人戦略4つのテクニック

求人募集をする際は次の対策をしておきましょう。

① ホームページに誘導する

さっきも言いましたが、誌面スペースが1番多い媒体は自社のホームページです。つまり、1番アピールがしっかりとできる媒体です。

求人誌や求人サイトは誌面が限られますから、全部をアピールすることは不可能。ガッツリとアピール・説明をしているサロンのホームページの求人ページへ誘導し、詳細はそちらで確認してもらうようにしましょう。

美容室求人ホームページ

② 行動のハードルを下げる

コピーライティングの原則で「Not Act」というものがあります。簡単にいえば「読み手はなかなか行動をしてくれない」ってことです。 

Not Actを回避するために有効な方法は2つ。

1つは、読み手にとってほしい行動をしっかりと明確に指示すること。

求人の場合は大抵は「まずは問い合わせをしてもらう」になるはずです。その場合は「まずは(気軽に・今すぐ)問い合わせをしてください」と書きます。

「うちはこんな人を募集してますよ」だけで終わっていたり、単に連絡先が書いてあるだけというのはNGです。

もう1つは、行動のハードルを下げること

相手にとってもらう行動のハードルが高過ぎると、なかなか行動してもらえません。行動しやすいようハードルを下げた簡単な行動(BABY STEP)をしてもらうようにします。

美容室就職へのステップ

  • 問い合わせ
  • 説明会
  • 体験入店

など、可能な限り低いハードルを徐々に用意していきます。

相手に可能な限りリスクを負わせないように意識をしましょう。

③ メルマガ登録をしてもらう

就職先は簡単に決断できるものではありません。じっくりと時間をかけて判断をしたい人も沢山います。

まだ就職や転職を真剣には考えていないけど、「今より良いサロンがあれば興味がある」という人もいるでしょう。

つまり、美容師が就職や転職をするタイミングはまちまちですし、そのタイミングはこちらではコントロールできないということです。

その対策として、常に接触できるようにしておき、常に情報を配信しておくことが重要。

「彼氏いるの?ならいいやサイナラ」ではそこでチャンスは終わりです。でもその子はいつフリーになるかわかりません。ガッツク男は嫌われます(らしいですよ!)。

今後のことを考え、余裕の態度で長い目で見ましょう。

美容師の求人

④ 本当のこと(絶対に守れること)しか書かない

テクニックというわけではないですが、ものすごく大事なことです。

嘘は論外としても「伝わっていない」「理解していない」「誤解している」状態で契約することも、雇う側も、雇われる側も不幸になります。

「あるがまま」を「可能な限りすべて」伝える、この努力をしましょう。

世の中の求人情報が同じような内容に見える理由

誌面スペースの問題があるのである程度は仕方ないですが、求人誌や求人サイトに載っている求人情報はほとんど同じようにしか見えません。その主な原因はこれです。

  1. 明確なターゲットが意識されていない
  2. 年齢や職歴などの統計的なこと(デモグラフィック)しか書いていない
  3. 情報が少なすぎる

特に③に関しては、ホームページでは誰でもすぐに対策できます。テクニックでも何でもありません。

「手を抜かない」「相手のことを考えてあげる」ただそれだけ。

今の美容室の求人は、言うなれば1対100のお見合いパーティーです。

美容室による美容師の求人
知名度バツグンのモテモテ美容室であれば、相手から寄ってくることもあるでしょう。でもそうじゃないなら、沢山のアピールが必要。

「過去の不満」「未来の不安」これも可能な限り、なくしておいてあげます。

「入店したらわかる」「問い合わせしたらわかる」これはNGです。相手はモテモテ人間です。わざわざそんな面倒でリスクを犯す義理はありません。

サロン集客の場合、ホームページなどを見た時点で可能な限り「自分が来店したらこんな感じの対応をされるんだ?」と来店した時のことをイメージできることが大事。

求人も同じです。よくわからないのに冒険をして就職をして失敗をして、数年・数ヶ月を棒にふりたい人なんていません。

だから「仮想就職」をしてもらうことが大事です。

「あなたが働くところはこんなサロンですよ」
「あなたがうちで働いたらこんな感じになりますよ」

こういう透明性を徹底的に出しておきましょう。

もちろん、100%コントロールできるわけではないですが、雇う側がしっかりと適切に情報を与えることによって、応募する側も正しい判断基準で働く会社や店を選べます。

採用して就職した後に「こんなはずじゃなかった」となるのは、雇う側も雇われる側もハッピーじゃないですよね。

お互いのためにも、求人原稿はガッツリと書きましょう。

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